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今回はZOZOTOWNを運営している会社ZOZOについてご紹介します。
セグメントは4つ。メインはZOZOTOWN
ZOZOの収益源は以下の4つです。
- ZOZOTOWN
- Yahooショッピング
- B to B
- 広告事業
ZOZOTOWNはZOZOが運営しているファッションサイトで、様々な衣料品ブランド、化粧品ブランドの商品を扱っています。
Yahooショッピングについては、各ブランドの商品をYahooショッピングに出品しています。
B to B事業では、他社のブランドのECサイトの運営と物流を受託しています
広告事業では、「WEAR」というアプリからの広告収入を得ています。
全体の売上の81.8%がZOZOTOWNからの売上ですので、この記事ではZOZOTOWN事業について深く掘り下げていきます。
ZOZOTOWNは赤字になりにくいシステムで運営されている
在庫リスクをかかえないこと、高い手数料の2つがZOZOの強みです。
はじめに、前提知識として、ブランドからZOZOTOWNを通して顧客に届くまでの流れを説明します。
まず、登録したブランドがZOZOに商品を出荷します。
その後、ZOZOはZOZOTOWNに商品を載せて、売れたら出荷します。
その収益から手数料を差し引いて、残った分をそのブランドに支払います。
この手数料収益がZOZOの売上のメインです。
ZOZOは商品の撮影から商品紹介文の作成、マーケティングまですべて行います。
だから、ブランドとしては、ZOZOに出荷するだけで売れるというメリットがあります。
ZOZOの凄いところは、商品を手に入れるのにお金をかけていないというところです。
衣料小売店など他の企業は、ブランドから在庫を仕入れてそれに利益を上乗せした金額で販売しています。
そのため、売れなかった場合、仕入れに使った金額が損失になります。
これを在庫リスクといいます。
しかしZOZOの場合、受託販売であるため在庫リスクはゼロです。
また、ZOZOはマーケティングも行うという付加価値をつけることによって、高い手数料を受け取っています。
比較対象として、ヤフオクやメルカリをイメージしてください。
ヤフオクやメルカリは商品を売買する場所を提供しているだけであって、商品を売っているのはユーザーですよね。
ですから、出品するユーザーは自分の商品が売れるように画像作成や文章を工夫します。(商品を売るための工夫をマーケティングといいます。)
ZOZOTOWNは、売買の場であると同時に、商売において一番重要であり難しい、マーケティングを受託することで高い手数料を受け取りながらも登録ブランド数を増やし続けています。
在庫リスクがゼロであること、マーケティングを受託することで高い手数料を受け取っていること、この2つがZOZOの強みです。
ZOZOTOWNというブランド力
もう少しZOZOTOWNのマーケティングについて掘り下げましょう。
消費者が服や化粧品がほしいと思ったときに、買い物する手段として思いつくのが、ショッピングモールや古着屋などに行くか、ネットで買うかの2択だと思います。
余談ですが、国内ファッション市場全体の売上のうち20%がインターネット(EC市場)からの売上です。欧米では30%がEC市場の売上なので、国内EC市場はまだ成長の余地があると考えられます。
ネットで服を買う時に選択肢として真っ先に挙がってくるサイトがZOZOTOWNではないでしょうか?
アマゾンはなんでも買えますが、低品質なものや偽物も多いというイメージがありますし、楽天も様々な店舗が出品しているので信用性にかけます。
しかし、ZOZOTOWNなら品質に対して安心して利用できます。
この、「このサイトなら安心して利用できる、信用できる。」というのがZOZOTOWNの大きなブランド力であり、売上をあげるために非常に重要なのです。
ユーザーを増やすための工夫
ユーザーを増やすためにZOZOはどのようなことをしているのでしょうか?
TVCM、SNS広告で宣伝しているのはもちろんですが、私は、ZOZOが運営しているアプリ「WEAR」に可能性を感じています。
https://wear.jp/
こちらはWeb版のWEARですが、ユーザーが自分のコーディネートを投稿し、他のユーザーが見れるSNSとなっています。
ファッション雑誌の進化系と捉えて良いと思います。
ZOZOはこのサービスから広告収入を得ています。
このアプリの凄いところは、コーディネートで使われているアイテムをタップするとそれをZOZOTOWNで購入する事ができるのです。
広告収入を得て利益をだしながら、ZOZOTOWNへのユーザーの導線となっているこのアプリは非常にZOZOのビジネスモデルにマッチしています。
初めてこれを知った時、ZOZOの商売の上手さに感動しました。
財務状況
ZOZOの10年間業績を表にまとめました。
| 年 | 売上 | 営業利益 | 営業利益成長率 | 営業利益率 | EPS | EPS成長率 | 自己資本比率 | ROE |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2014 | 38,580 | 12,388 | 32.11 | 72.82 | 56.6 | 50 | ||
| 2015 | 41,182 | 15,084 | 21.76 | 36.63 | 83.79 | 15.06 | 62.3 | 40.4 |
| 2016 | 54,422 | 17,756 | 17.71 | 32.63 | 37.46 | -55.29 | 50.1 | 55.5 |
| 2017 | 76,393 | 26,284 | 48.03 | 34.41 | 54.66 | 45.92 | 52.8 | 72.7 |
| 2018 | 98,432 | 32,669 | 24.29 | 33.19 | 64.68 | 18.33 | 57.7 | 57.4 |
| 2019 | 118,405 | 25,654 | -21.47 | 21.67 | 52.20 | -19.29 | 28.6 | 50.5 |
| 2020 | 125,517 | 27,888 | 8.71 | 22.22 | 61.60 | 18.01 | 36.7 | 65.9 |
| 2021 | 147,402 | 44,144 | 58.29 | 29.95 | 101.30 | 64.45 | 44.1 | 68.8 |
| 2022 | 166,199 | 49,656 | 12.49 | 29.88 | 115.02 | 13.54 | 43.2 | 62.5 |
| 2023 | 183,423 | 56,421 | 13.62 | 30.76 | 131.83 | 14.61 | 49.2 | 60.1 |
営業利益率
10年間の平均営業利益率は30.34%となっております。
衣料品業界の平均営業利益率は7.63%ですので圧倒的に高い水準です。
しかし、ZOZOは普通の衣料品販売事業というよりは、マーケティング、販売委託サービスというのが実態ですのであまり良い比較では無いでしょう。
楽天市場の営業利益率は5%前後であり、アマゾンも5%ですのでECサイトとしても圧倒的に高い水準です。
私はZOZOに似たようなサービスを知らないので最適な比較対象は挙げられませんが、30.34%というのは明らかに高い水準だと思います。
営業利益率は売上に対する営業利益の割合。高いほど経費を抑えて売上を上げていることになる。
営業利益 = 営業利益 ÷ 売上 × 100
ROE
ROEの10年間の平均は58.38%となっております。
本来、ROEは20%前後であれば優良企業であるとされています。
ZOZOは一時的に高いわけではなく、10年間この高水準をキープしているのでかなり良い企業であると言えるのではないでしょうか。
ROEは自己資本に対する純利益の割合。高いほど自己資本を効率よく使えていることになる。
ROE = 純利益 ÷ 自己資本 × 100
自己資本比率
自己資本比率の10年間の平均は48.13%で安定しています。
自己資本比率とは、総資産に対する自己資本の割合。高いほど倒産しにくい。
50%前後あれば安定していると考えられる。
自己資本 = 総資産 ÷ 自己資本 × 100
個人的な見解
あくまで私の考えであり投資を推奨するものではございません。
ZOZOは非常に商売上手であると思います。
ビジネスモデルも堅実でありスケールしていける内容だと思いますし、ファッションECサイトの中ではダントツで使いやすく信頼できます。
問題は株価ですが、2023年11月14日現在は2987円となっております。
PERは21.31倍、PBRが10.51倍です。
割安かどうかは正直わかりませんが、将来的に企業価値が増大していく企業であることは間違いないと考えます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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