iFaceの成功ノウハウを活かして事業展開を行うHameeの強みとビジネスモデル【個別株投資】

企業分析

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今回は、スマホケースで圧倒的な知名度を誇るiFaceを製造販売している企業Hameeについてご紹介します.

Hameeの事業セグメントは2つ

Hameeが行う事業は下記の2つです.

  • コマース事業
  • プラットフォーム事業

コマース事業は、スマホケースやモバイル周辺機器を扱うモバイルライフ事業、PCモニターと周辺機器を扱うゲーミングアクセサリー事業、化粧品・スキンケア用品を扱うコスメティクス事業の3つで構成されます.

プラットフォーム事業はネクストエンジンという、楽天市場やYahooショッピングのような様々なインターネットモールからの注文を一括で管理できる企業向けのシステムを提供しています.

売上構成比はコマース事業が77.51%、プラットフォーム事業が22.48%となっております.

高いマーケティング力で存在感をみせるコマース事業

企業分析の過程で、Hameeはブランディングが非常に上手であると感じました.

特に、ターゲットとなる顧客、商品を買ってくれる可能性の高い消費者へのアプローチがうまいと感じます.

ブランディングというのは、商品を認知させ、名前を聞いたときにその商品の機能性やイメージを連想させることを目的とします.
例えば、コカ・コーラと聞いたら、赤いパッケージと炭酸や爽快な飲み心地を連想することができると思います.

このようなブランディングがうまく行けば、見込み客がニーズを持ったときに自社の商品名が連想されるわけです.

Hameeのメイン商品はスマホケースです.iFaceはHameeのマーケティング力の高さによってスマホケースの中で高い知名度を持っています.

iFaceは耐衝撃性が高く、ディズニーやポケモンなどのキャラクターのデザインのものから、無地のシンプルなものといった幅広いデザインから選べるという特徴があります.

それをLoftで販売したり、Youtubeやインスタといった、見込み客アプローチできるような方法で宣伝することによって耐衝撃性が高くてオシャレであるというイメージをもたせることに成功しています.

ゲーミングアクセサリー事業のPixioの場合、扱っている主な商品はPC用ゲーミングモニターです.

ターゲットとなる顧客はPCゲーマーとなります.

HameeはPCゲーマーにアプローチするために、ガジェット系Youtuberに宣伝動画を依頼したり、ゲーミングカフェやネットカフェに自社のモニターを導入してもらっています.

コスメ事業のByURの場合、美容系Youtuber、TikTok、インスタなど、美容に関心を持つ女子が普段利用しているSNSで宣伝しています.

ByURの商品は、韓国で製造し、韓国発コスメであるいうブランディングを行っています.韓国コスメの需要が高まっているという市場環境の中で、大手企業の参入が少ない今のうちに先手を打つ事によって業界で優位性を獲得することを目指しています.

ターゲットに直接アプローチしニーズに刺さるような宣伝を行うことで、自社商品の機能と、その商品を使うことでどのように生活が変化するかということを感覚的に伝えることが出来ています.

このように、iFaceの成功から得たマーケティング、ブランディングのノウハウを活かして他の事業での成功を目指しています.

実際に、PCモニターはアマゾンのカテゴリー賞を獲っており、また、コスメブランドByURは@コスメというサイトで多くの商品がベストコスメに選ばれています.

以上の理由から、高いマーケティング力によって利益を伸ばしている企業であると考えます.

プラットフォーム事業は41.7%と高利益率

次に売上の約23%を構成するプラットフォーム事業についてです.

ネットで商品を販売している企業はネット上の様々なサイトから注文を受けます.

Yahooショッピングや楽天市場、eBayなど、その他多くのサイトから注文されるわけですが、それぞれのサイトで別々に注文を管理するのは非常に大変であり時間のかかる作業です.

Hameeは、それぞれの注文をネクストエンジンという、1つのプラットフォームに集約し、一括で管理できるシステムを提供しています.

これにより顧客企業の業務効率を上げコスト削減に貢献しています.

このような一元管理システムのことをOMSと言います.

ネクストエンジンは、Hamee自身が自社商品をネットで販売するときに効率よく運営するために開発されたものですから、ネット販売するときのニーズを把握し、それに対応しているという強みがあります.

また、対応しているモール・カートが業界で一番多いというメリットもあります.

ネクストエンジンはOMS業界シェア1位であることから、市場から高評価を受けていることがわかります.

アプリやソフトというのは、製造業と違い材料や工場が必要ありませんから、一度開発してしまえばほぼ無限に供給することができるため、原材料費や固定費がかからず利益率が高くなる傾向があります.

以上の理由からプラットフォーム事業の利益率は41.7%と高い水準となっております.

財務分析

過去6年間の決算をまとめました.

売上営業利益営業利益率EPS自己資本比率ROE
20189,3761,37914.7154.6968.828.3
201910,3021,21011.7553.3570.522.7
202011,3251,74415.4067.4157.924.5
202112,3632,17917.6398.3877.128
202213,4132,20216.42109.7277.623.9
202314,0381,2719.0559.447211.1
単位は百万円,割合を示す項目は%,EPSの単位は円

営業利益率

6年間の営業利益率の平均は14.16%となっております.

Hameeの売上の約78%がコマース事業という製造業でありながら、製造業の中では高い利益率であるといえます.

これは、HameeがECサイトを通して直接ユーザーに販売をすることによって仲介コストをおさえ、低価格で販売しながらも利幅を確保していることによるものです.

また、先程も述べた通り、プラットフォーム事業は非常に高い利益率となっております.

この2つの事業を分社化し、別々の会社として運営することで業務の効率化を図っています.

営業利益率は売上に対する営業利益の割合。高いほど経費を抑えて売上を上げていることになる。

営業利益 = 営業利益 ÷ 売上 × 100

ROE

ROEの平均は23.08%となっております.

直近のROEが低くなっている理由は、原材料の高騰と、円安によるiPhone14の価格高騰で需要が伸び悩み、スマホケースの売上が落ちたことが大きな原因です.

これに対して、他の機種のスマホケースを増やすことで対応するようです.

ROEは自己資本に対する純利益の割合。高いほど自己資本を効率よく使えていることになる。

ROE = 純利益 ÷ 自己資本 × 100

自己資本比率

自己資本比率は常に70%前後で推移しており、安定していると考えられます.

自己資本比率とは、総資産に対する自己資本の割合。高いほど倒産しにくい。

50%前後あれば安定していると考えられる。

自己資本 = 総資産 ÷ 自己資本 × 100

投資家としての見解

あくまで私の考えであり投資を推奨するものではございません。

マーケティングやブランディングに関しては非常に強みを持っていると感じる一方で、商品力に関しては少し弱いのでは無いかと感じております.

1つの商品をロングセラーとして成長していくというよりは、強いブランド力を持つライバルがいないカテゴリーにマーケティング力を活かして次々と事業展開していくというような成長戦略となるのでは無いかと考えております.

そうなった場合、うまくいっている事業の賞味期限が切れる前に新規事業を成功させる必要があります.

現状、財務状況を見れば魅力的ですが、上記の理由により、事業の将来的な安定性という観点で少し不安を持ちました.

他の企業には絶対に負けない商品力をもったプロダクトが開発されれば、ブランディング力を活かして、非常に良い企業となるのではないでしょうか.

最後まで読んでいただきありがとうございました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

私はビジネスモデルや財務状況を読み解くことで企業価値が増大していく企業を探しています。

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